動脈硬化を予防するには「脂質」のコントロールが最重要
薬だけではどうしても限界があるため、動脈硬化の予防には食事の改善が欠かせません。同ガイドラインでは、動脈硬化のリスクを減らす食事として、「肉の脂身、動物性脂肪、加工肉、鶏卵の大量摂取を控える」「魚の摂取を増やし、低脂肪乳製品を摂取する」「未精製穀類、緑黄色野菜を含めた野菜、海藻、大豆および大豆製品、ナッツ類の摂取量を増やす」「糖質含有量の少ない果物を適度に摂取し、果糖を含む加工食品の大量摂取を控える」「アルコールの過剰摂取を控え、25グラム/日以下に抑える」「食塩の摂取は6グラム/日未満を目標にする」ことが推奨されています。
すべてを完璧に実践することは困難ですが、動脈硬化体質をすでに指摘されている方にはひとつの目標となり、意識して心掛けることが健康寿命を延ばすと考えられます。
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