「マスク新指針」でコロナ感染は防げるのか? 3月半ばから個人判断

公開日: 更新日:

 学校の体育館での卒業式については持ち運びのできるジェット式の暖房器具があればそれをフル稼働しつつ、体育館の上の窓を開けることがいい、という。

「エアロゾルはマスクをしていてもマスクと顔の隙間から排出も吸い込みもするのでマスク以外のエアロゾル対策を考えるべきです。暖かい空気は上に行くのでエアロゾルを拡散しつつ、体育館から追い出すことが可能になります。単に扉や窓を開けるのではなく、強制的に空気の流れをつくり排気することが大切です。卒業式などでは同じ方向を向いて黙っているのですからそもそも飛沫(ひまつ)を出さないので、飛沫で感染する可能性がなくマスクはしなくてもいいと思います。合唱のときはマスクしなさい、と政府は言っていますが、歌っている人は同じ方向を向いていて、他の人の飛沫を直接目や口や鼻に浴びることは基本的にないですし、前で聞いている人との間隔が2メートルあればマスクは不要です」

 また、以前屋外バーベキューで集団感染が出た例もあった。食事に飛沫がかかり、それで感染する可能性を考えれば料理をする人はマスクを着用したい。

 エビデンスのない新型コロナ対策で日常生活を縛ることは終わらせるべきだが、科学的根拠のある対策は生活習慣として取り込まなければならない。マスク着用の緩和は感染対策を自分自身で考える一里塚なのである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇