末期がんの主人のさっぱりした顔を見て家に帰ってよかったと思った
親しい知人の奥さんからの電話相談です。
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夫は70歳、20年前に直腸がんの手術を行い、左下腹部にストーマがあります。最近、そのストーマからの出血があり、背中の痛みもあって入院して病院で輸血を受けました。ストーマに腫瘤が出来ていて、そこからの出血だそうです。
その腫瘤は直腸がんの20年後の再発ではなく、新たにできた肺がんからの転移なのだそうです。しかも、肺がんは肝臓にも背骨にも転移しているのです。背中の痛みは、背骨への転移によるものでした。痛みに対して放射線治療とモルヒネの内服を行い、抗がん剤治療を1クールやって退院しました。
1カ月後、2クール目のために入院しましたが、担当医は「体力がなく、2クール目は無理でしょう。自宅で過ごされたらいかがですか?」と言われ、輸血した後、自宅に帰ることになりました。
ケアマネジャーさんと相談し、自宅での準備はとんとんと進み、家に帰ったのは2週間後でした。往診に来てくれる医師、訪問看護師の手配もしてくれました。