末期がんの主人のさっぱりした顔を見て家に帰ってよかったと思った
こうして穏やかに寝て、窓の外の様子を眺めている姿を見ると、この平穏な日がいつまで続いてくれるかと思いました。主人が好きだったCDの歌謡曲を流したりしています。
ケアマネジャーさんの手配で、先日は出張で散髪もできました。ひげもきれいに剃っていただきました。さっぱりした主人の顔を見て、やっぱり家に帰ってよかったと思いました。散髪は、住んでいる地域で違うらしいのですが、要介護3以上で市からの助成サービスがあります。
ただ、ここ2日ほどほとんど食べなくなりました。水を飲ませてむせるのも心配なので、唇を濡らす程度にしています。昨日、訪問してくれた医師から「あと1日か2日でしょう」と伝えられました。亡くなった後、あれをしてあげたかった、これをしてあげたかったと、後悔はたくさん出てくるとは思いますが、欲をいったらキリがありません。
これまで、お会いしたこともないのに、電話でいろいろアドバイスいただきましてありがとうございます。
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私が「肺がんだけど、息苦しくもなく、今は痛みもなく、よく看病されていると思います。きっと、奥さんにはたくさん感謝していると思いますよ」とお話しすると、奥さんは「そうでしょうか? 感謝しているかな?」と答えました。