中国鍼灸と日本鍼灸の違いは? 「治療目的」が大きく異なる
鍼灸といっても治療方法は、鍼灸師の違い、対処する病状などで大きく異なってくるわけですが、中国鍼灸か和鍼灸(日本鍼灸)かでも、内容は異なります。
この2つの最大の違いはその治療目的です。
一般的に中国鍼灸は、痛みをはじめとする分かりやすい症状の緩和や、患者の適応を促すことを治療目的としており、それに対して日本鍼灸はといえば、不眠やイライラといったメンタル的な病証の改善を目的とすることも多いです。
刺激の大きさも、中国鍼灸では刺激が強く、患者さん側もしっかりとした刺激を欲する傾向があります。それに比べて日本鍼灸は、おおむね刺激が弱く、病状同様にナイーブでより刺激に敏感な患者さんに適応しています。