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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

不眠で悩む80歳男性「今日も耳鳴りと演歌がずっと聞こえる」

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「もしも難しそうであれば、ヘルパーさんに決まった時間でお願いできるか調整してみますね」(ケアマネ)

「お願いします」(私)

「ダメそうでしたら私も協力しますから」(ケアマネ)

 ご家族、ケアマネさんを交えての話し合いで分かったことは、弟さんは火・木・土曜日に病院で人工透析を受けていて、患者さんはその間、ご自宅でひとりになるということ。やや離れて住むお姉さんがいて、頻繁に来るのは難しいものの、時間がある時は私たちの訪問に同席したいということ。それもあり、私たちの訪問時間は午後を希望するということ。

 病院で治療を受けていると、どうしても病院の都合が優先されがちです。一方、在宅医療では患者さんやご家族の生活スタイルを尊重し、できる限りそれに合わせられるよう調整していきます。結果、安心感が生まれ、患者さんのQOL(生活の質)の向上に寄与するものと考えます。

 熱心なコミュニケーション、そこから生まれる安心感や信頼感。在宅医療の質はこれにかかっていると思います。

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