永田宏
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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【検尿】健診の定番だが何を見ているのか…2項目の危険域とは

公開日: 更新日:

 空腹時血糖値が160~180㎎/デシリットルを超えると、尿糖が検出できるといわれています。そのため、軽度の糖尿病なら検尿で引っかかることはめったにありません。しかし3+となると深刻です。あくまでも定性試験なので正確な数値は分かりませんが、おそらく血糖値は300を超えているでしょう。

 尿タンパクは、腎臓病の有無を判断するのに用います。健康な人でも、尿中に少量のタンパク質が溶け出しています。そのため疲労や水分摂取量などで、たまたま尿が濃縮されていると、判定が1+になることがあります。しかし2+以上になると、慢性腎臓病、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、高血圧性腎症などさまざまな病気の可能性が出てきます。専門医を受診して、精密検査を受けるべきです。

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