肝機能チェックは「ALT」に注目! 数値が「30」を超えたら飲酒を見直すサイン

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■飲みたい気持ちを抑える薬も登場

 ALT>30の場合、まずかかりつけ医を受診。飲酒量が男性1日60グラム、女性40グラム以上、かつ前出のAST、γ-GTPが基準値を超えていれば、アルコール性肝障害疑いとして、専門医のもとでの治療となる。

「アルコール性肝障害では断酒がベスト。しかしハードルが高いなら減酒を目指します」

 断酒・減酒ともに、薬物治療がある。減酒のための薬、飲酒量低減薬は、2019年に日本で初めて発売。飲酒の1~2時間前に服用すると、飲酒欲求が抑制される。

「2021年からは、専門の研修を受けた一般の内科医も飲酒量低減薬が処方可能となり、間口が広がりました」

 日本人では、アルコールの主要な分解酵素ALDH2の活性が弱い人が4割で、その場合、少量の飲酒でも肝障害を受ける。「酒が強い」という人も、長年飲み続けているうちに耐性が上がり、酔いにくくなっているだけかもしれない。「酒に強い=いくら飲んでも肝障害を受けにくい」ではないのだ。

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