肝機能チェックは「ALT」に注目! 数値が「30」を超えたら飲酒を見直すサイン

公開日: 更新日:

 人間ドックを受ける人の3人に1人が肝障害の指摘を受けるといわれている。しかし、治療を受けている人は少ない。ALTが高いまま放置すると、肝硬変、肝臓がんと進んでしまう。

 10年ほど前までは、肝硬変や肝臓がんの原因はB型・C型肝炎ウイルスが8~9割を占めていた。ところがこれらの治療法が確立された現在は、ウイルス性以外の肝障害が半数以上。特にアルコール性肝障害が増えている。

「ウイルスを排除すれば肝臓がんのリスクは下がりますが、飲酒していれば発症率が高くなります。また、アルコール摂取で分泌されるコルチゾールというホルモンが筋肉を分解するので、飲酒はサルコペニア(高齢に従い筋肉量が減少する現象)を進ませ、その一方でサルコペニアが肝障害の予後を悪くします」

 それだけでない。消化器系の病気に加え、各種がん、認知症、高血圧糖尿病、不整脈、脳卒中うつ病肺炎、早産など、アルコールで生じる害は多岐にわたる。

 WHO(世界保健機関)は「アルコールは30種類以上の病気の原因となり、200種類以上の病気と関連している」と指摘している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出