親が年を取って小さくなっていたら「椎体骨折」を疑う…寝たきりのリスク
脊柱後弯変形がなく、楽にうつぶせになれる人なら背筋運動も効果的だ。複数の研究で確認されている。ただし、関節を動かさないで筋肉に力を入れる「等尺性運動」にすること。関節を曲げ伸ばしする屈曲運動はかえって逆効果になる。
背筋運動をするなら、うつぶせに寝て、お腹の下に枕を挟み、背中に力を入れて上半身を10センチ程度ゆっくり持ち上げ、そのまま5~10秒間止め、ゆっくり下ろす方法がお勧めだ。
「日頃から背筋を伸ばした良い姿勢を心がけることも大切です」
もちろん骨粗しょう症対策として、カルシウム摂取、日光浴、ウオーキングなど骨に刺激が加わる運動も心がけたい。
親とともに始めるか。
■椎体とは
背骨(脊柱/脊椎)を構成する一つ一つの骨が「椎骨」で、椎骨は腹部側の「椎体」と背部側の「椎弓」で構成されている。つまり、背骨の腹部側にあるのが椎体。骨粗しょう症が進行すると椎体が複数骨折し、多椎体骨折となる。