アンダーヘアを処理する「介護脱毛」の実態…12年で68倍に急増
「介護脱毛」とは、将来、自身が介護されることを想定し、排泄後の拭き取りや清拭時に生じる介護者の負担を減らす目的で行う脱毛のこと。実際に脱毛をした人の介護を行っている介護士はこうメリットを話す。
「アンダーヘアがあると、排泄物が毛と絡み付き、時間が経つと排泄物は乾いて硬くなります。そのため、温かいタオルを当てて軟らかくしてから取り除かなければならず、清拭に時間と手間がかかるのです。また、おむつににおいがこもりやすいといった問題もあります。介護脱毛をしている方の場合、そうした時間と手間が短縮できるので、とても助かります」
ほかにも、アンダーヘアによって排泄物を完全に拭き取れないと、尿路感染をはじめとした感染症のリスクにつながる。
リゼクリニックが行った統計調査によると、リゼクリニックでアンダーヘア脱毛の契約を行った40歳以上の女性患者数は開院年の2010年9月から22年8月末の時点にかけて約68倍にまで増加していたという。
■男性の需要も急速に拡大