【ゲーム障害】3日徹夜でゲームに没頭し倒れて救急外来へ…
さらにゲーム障害は、時に事件につながるケースもあるという。
「ある生徒は、ゲームのことで父親と口論になり、暴行して警察に保護され、当院を受診しました。診るとADHDと自閉スペクトラム症(ASD)を併発していました。後者の特性が強いとコミュニケーションに困難が生じて学校で孤立しやすいのです。オンラインゲームの世界で仲間ができて居場所を見つけ、自己肯定感を維持していたといいます。高校卒業を機に精神疾患の人が一緒に暮らすグループホームに入所して完全にゲームを断ち、依存を克服しました」
治療は原則的に医師やカウンセラーによるカウンセリングを行い、ゲームから離れて乱れた生活リズムを戻す。発達障害がある場合には薬物療法も並行する。それでも改善が見られない場合には入院が検討される。
「依存症は思春期の時期と重なり、親子間で解決するのが非常に難しい。医師やカウンセラーら第三者を挟むことが大切です」