水原一平氏がドジャース解雇…アメリカの若い世代をむしばむ「スポーツ賭博依存症」
ではなぜそんなスポーツ賭博が、多くの州で合法的に行われるようになったのでしょうか? 最大の理由は税収です。例えば今年2月に行われたNFLの決勝戦スーパーボウルでは、賭け金のトータルが230億ドルに上ったと伝えられているほどです。
そのためCMでもセレブを登用し、過去のネガティブなイメージを払拭しようとしているのがわかります。
しかし注意してほしいのは、そのCMの最後には必ず、ギャンブル依存の問題を抱えている人が救済を求めるための電話番号が明示されていることです。ホットラインに電話する人の数は、スポーツ賭博合法化以降4倍になったという数字があるほどです。
またニューヨークのお隣ニュージャージー州では、18歳から24歳の3分の1が何らかの形でオンラインギャンブルをしており、この数字は2017年の4倍。その多くが男性です。また2割が依存症などになりやすいリスクを抱えているといいます。
スポーツ賭博はAIのおかげで試合結果だけでなく、ピッチングなど一回一回のプレーにも賭けられるようになっています。賭けるかどうかの判断が瞬時に必要なゲーム性の高さにより、さらに依存する人が増えるのではないかと、専門家は警告しています。