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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【緑茶】「心」の熱を鎮めて口内炎の改善に役立つ

公開日: 更新日:

 中医学では、突発的に発生する口内炎は、暴飲暴食や脂っこい物、辛い物の食べ過ぎ、あるいは疲労などにより、中医学で消化をつかさどる「脾」と呼ばれる臓器や、脾と関連の深い「胃」に熱が生じることが主な原因と考えます。脾は「口」との関係が深く、口内の粘膜に炎症を引き起こしてしまうのです。

 また、過度なストレスや睡眠不足によって、中医学で「心」と呼ばれる臓器に熱を持たせることも原因のひとつです。心と関わりの深い「舌」に口内炎ができやすくなります。

 改善のためには、熱や炎症を鎮めて解毒作用のある食材を取り入れることが必要です。おすすめは緑茶。炎症をクールダウンするとともに、心の熱を鎮めてくれる働きがあり、舌にできた口内炎の改善にも役立ちます。

 また、緑茶は身体にこもった余分な熱を冷まし、暑さを鎮める効果が高いのでこれからの季節におすすめです。さらに薬膳において、緑茶は「リラックス」効果も大。頭をスッキリさせて、気持ちを安定させる働きもあります。仕事が煮詰まったり、頭に血が上ってカッカしたり、のぼせたときはぜひ緑茶で一服を。

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