かかとのガサガサが治らないのは病気のサインでしょうか?

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 靴の履き方も見直しが必要です。かかとに摩擦が加わらないよう、スニーカーを履く際は毎回靴ひもを結び直してください。

 気を付けたいのが、他の病気が隠れているケースです。

 ある70代の女性は、かかとが乾燥し、痛くて歩けないと受診した近所の皮膚科で、足の乾燥に加え足白癬と診断されたそうです。しかし、処方された保湿クリームを塗っても改善しないため当院で皮膚の生検を行ったところ、膿のたまった膿疱ができる「掌蹠(しょうせき)膿疱症」と診断されました。

 この病気は人によっては進行すると、鎖骨や胸の前面に強い痛みを生じて日常生活に支障を来す恐れがあるので、早期に正しい診断を行う必要があります。

 かかとがガサガサする病気はほかにも、足裏の角質が厚くなる「角化型足白癬」や、体内にダニが寄生する「角化型疥癬(かいせん)」などが挙げられます。見逃さないためにも、保湿剤を塗っても乾燥が改善しないようであれば、他の病気を疑った方がいいかもしれません。

▽小川尊資(おがわ・たかすけ) 2003年順天堂大学医学部卒業、13年4月に順天堂大学医学部皮膚科学教室准教授を務め、19年足の疾患センター副センター長に就任。22年より順天堂大学医学部皮膚科学教室先任准教授を務める。

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