「有料老人ホーム」と「サ高住」…費用と暮らしはどう違う?
入居にかかる費用は居室の広さや提供されるサービスの質によりかなり幅広く、首都圏郊外の15平方メートルほどの個室利用なら20万~30万円あたり。入居時に「前払い金」を預ければ月額費用が安くなるシステムを導入しているところが多い。
最後はサービス付き高齢者向け住宅、通称「サ高住(さこうじゅう)」。居室はトイレと風呂付きで原則25平方メートル以上、バリアフリー仕様になっているのが特長だ。定期的な安否確認と食事や清掃などの生活支援が提供されるのが基本であり、それ以上のサービスを行うかどうかは個別に契約する必要がある。
つまり、必要に応じ医療や介護機関との連携を図ることのできる共同住宅という位置付けなので、入居の際は一般の賃貸住宅と同様の契約を結ぶことになる。自立した生活ができるものの、一戸建てや一般賃貸住宅での暮らしがつらくなった人に適している。費用は月額15万~30万円ほどが目安だろう。
なお、有料老人ホームは「老人福祉法」により老人の福祉と心身の健康保持を提供するのに対し、サ高住は「高齢者住まい法」による老後の居住地の確保を目標にしている点も大きな違いだ。