がん放射線治療ウソ・ホント(2)初回は計画書の費用が加算され高額に

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 なぜ無地がいいか? 国立成育医療研究センター放射線治療科の藤浩医師(放射線治療専門医)が言う。

「化学繊維混紡の衣類やプリントが施された衣類には金属が混ざっていることがあります。金属が混ざっている場所に放射線が集中して反応してしまうことがあり、そうなるとその部分の皮膚反応が強く出てしまう。その予防のために綿100%の無地がベストです」

 初めて放射線治療を受ける場合、気になるのはその費用。高額療養費の対象であるが、大きな出費には心の準備もある。

「まず、必ずCTを撮影するので、その費用がかかります。次に、照射初回は、医師は患者さんのどこに病気があって、どのように照射すればもっとも効果的なのか、計画書を作る。その費用が加算されるので、照射初回の支払いは約2万7000円程度の請求となります」(藤医師)

 CT撮影費と照射初回費用で1回目は高額になるが、その後は、照射代金のみの支払いとなる。3割負担の患者さんが照射を受けた場合、1日で支払う金額は5000~6000円程度と考えるといい。

(源祥子/フリーライター)

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