相談電話は患者さんの不安な気持ちを支える“命の電話”
いつも患者さんの自宅に伺っている医師やスタッフが対応することで、馴染みのある声やその話し方を耳にし安心する患者さんも多く、特に認知症などでイライラして怒りっぽい易怒性(いどせい)の高い患者さんですと、それまで強い口調だったのが落ち着き、医師やスタッフの言葉に耳を傾けるということが少なくありません。それだけにこの電話は、ただ相談を受けるだけのものではなく、自宅で療養する患者さんの不安な気持ちを支える命の電話ともいえるのです。
そしてさらに、いくつかの問題点を解決、改善させる有益なヒントも、この電話には潜んでいるのではないかと考えているのです。それは、病院に長時間居続けなければならないという医師の長時間労働の問題であり、また、通院に付き添えない家族が医師や医療スタッフと直接話せる機会をどう設けるかという問題です。