“やせ薬”としても使われる糖尿病治療薬はがん予防にも効果あり

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「GLP-1には、インスリンの分泌を促すだけでなく、食後『脳に働きかけて食欲を抑える』『胃腸の動きを鈍くし食べ物の消化を遅らせる』など、さまざまな働きがあります。また、炎症を抑える可能性も注目されています。炎症は、さまざまな慢性疾患の原因です。こうした働きが、効果を発揮しているのでしょう。もちろん、肥満にならないように体重管理すること自体が、健康に直結します」

 GLP-1受容体作動薬は糖尿病患者や体重管理が必要な人だけでなく、一般の健康な人にも効果があるのか。

「健康な人は使う必要はありません。GLP-1は、自然に体の中にあるホルモンだからです。他のホルモンなどとうまくバランスをとって健康が維持されています。健康体の人が利用すると、効果より副作用が問題になります。痩せ目的などの乱用はとても危険です」

 アメリカでは、成人の8人に1人がGLP-1受容体作動薬を服用したことがあるという。さまざまな効果があることがわかり、さらに品薄になる恐れもありそうだ。

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