“やせ薬”としても使われる糖尿病治療薬はがん予防にも効果あり

公開日: 更新日:

「GLP-1には、インスリンの分泌を促すだけでなく、食後『脳に働きかけて食欲を抑える』『胃腸の動きを鈍くし食べ物の消化を遅らせる』など、さまざまな働きがあります。また、炎症を抑える可能性も注目されています。炎症は、さまざまな慢性疾患の原因です。こうした働きが、効果を発揮しているのでしょう。もちろん、肥満にならないように体重管理すること自体が、健康に直結します」

 GLP-1受容体作動薬は糖尿病患者や体重管理が必要な人だけでなく、一般の健康な人にも効果があるのか。

「健康な人は使う必要はありません。GLP-1は、自然に体の中にあるホルモンだからです。他のホルモンなどとうまくバランスをとって健康が維持されています。健康体の人が利用すると、効果より副作用が問題になります。痩せ目的などの乱用はとても危険です」

 アメリカでは、成人の8人に1人がGLP-1受容体作動薬を服用したことがあるという。さまざまな効果があることがわかり、さらに品薄になる恐れもありそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇