見える世界がすべてV字に…俳優の渡辺隆二郎さん脳梗塞を語る
ただ、家に帰ってメニエール病を調べると自分の症状とは全然違ったので、今度は名医と評判の眼科に行ってみました。いろいろな目の検査をじっくり1時間ぐらいやったところ、「これはメニエール病じゃない。滑車神経が麻痺しています。脳神経内科へ行った方がいい」と言われました。
たまたま家の近くにできた脳神経の専門病院があったので、そこでMRI検査を受けることにしました。すると、中脳の脳梗塞である「中脳梗塞」と診断されました。
中脳は、視神経に関係が深い部位です。梗塞を取り除く治療は、本来ならワーファリンという血液がサラサラになる薬を飲むのですが、ケガをすると血が止まらなくなるリスクが知られています。自分は端役の俳優で、いつケガをするか分からないので、ワーファリンは飲めないと訴えました。
残る手段は脳梗塞の回復にいいといわれるビタミンB12の錠剤を大量に飲むことと、お酒を控えて水をたくさん飲むことでした。それを続けて、治るまでに半年かかると言われました。
家の向かいにスーパーがあり、視界がV字でもなんとか食事は買いに行けました。でも、これが半年間はキツイと思い、ネットで必死に調べて、血液がサラサラになり過ぎず適度に濃度を下げてくれるサプリメントにたどり着きました。