見える世界がすべてV字に…俳優の渡辺隆二郎さん脳梗塞を語る
利尿作用の高いビールを飲むので、最低でもビールの2倍の水を飲むようにしています。脳梗塞をやった人は、普通の人より水分補給が大事なんですって。だから水は常に持ち歩くようになりました。
脳梗塞は本当につらかった。でもそのとき励みになったのは、著名人の病気の記事です。「自分だけじゃない。大変な経験をしている人はいっぱいいるから頑張ろう」って。なので、自分も誰かの励みになれたらうれしいと思うようになりました。
脳梗塞の前には、大腸がんを2度、切除しています。43歳のとき、トイレでの大量下血から発覚し、内視鏡でがんを摘出してもらいました。早期だったので、抗がん剤も放射線治療もしていません。2度目の大腸がんは51歳の頃です。このときは「痔かな」と思うほど少量の下血でしたが、調べてもらうと腸壁の中にがんが隠れていました。見逃されるケースもある中、緑色の液体を腸壁にかけるという念入りな検査と画像診断で早期に見つけてもらい、やはり抗がん剤や放射線はせずに済みました。
去年、定期検査で大腸ポリープが6個見つかって取りましたが、体調は良く、週4日は夜に12キロ走っています。腹筋は毎朝100回。定期的に若手の役者を集めて空手の練習もしています。