高血圧の人はヒートショックの危険が増大する…薬を飲んでいても注意

公開日: 更新日:

■入浴前に血圧を測る

 高血圧症で降圧薬を服薬している人も安心してはいけない。

 血圧は寒暖差やストレスなどさまざまな要因で大きく変動している。薬を飲んでいて普段の家庭血圧が収縮期130㎜Hg程度で安定していても、診察時は160㎜Hg以上になるケースは珍しくないという。

 入浴の前後で自分が考えている以上に血圧が大幅に上下動している可能性があるのだ。

「降圧薬の血液内の濃度は数時間から8時間くらいまでがピークと言われていますが、効き方は人によって異なります。近年は朝に1回服用すれば効果がある降圧薬が増えているとはいえ、効きづらい人や血圧のコントロールが不十分な人などは、1日2回、朝と夜に飲んでいるケースも少なくありません。そういう人が降圧薬を飲んでから入浴すると、体が温まってさらに血圧が急降下し、体調が悪化する可能性があるのです。ヒートショックはもちろん、失神して浴室で倒れたり、湯船で溺れてしまう危険もあります。また、降圧薬として利尿薬を飲んでいる人は脱水傾向になり、入浴中に熱中症の状態を招くリスクもあります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  2. 2

    【独自】著者グループは架空? ベストセラー「反ワク本」に捏造疑惑浮上…製薬会社が調査結果公表へ

  3. 3

    佐々木朗希「争奪戦」から降りた球団の言い分とは? たった10億円超で手に入る金の卵なのに

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 5

    ソフトバンクOB指摘 甲斐拓也の巨人移籍が「結果的にプラスになる」理由…《戦力激減で大打撃、という見方は違う》

  1. 6

    星野源“ガセ不倫”騒動の裏側、狙い撃ちされたワケ…新垣結衣がラジオ番組に電話出演して否定

  2. 7

    マクドナルド中学生殺傷事件「防犯カメラの映像」を公開できないのはなぜ? 元刑事が解説

  3. 8

    上沢直之がソフトバンクを選んだ納得の理由 「4年8億円」に対し日本ハムは単年提示だった?

  4. 9

    メジャーで人気沸騰も菅野智之に致命的“欠点”… 巨人関係者が不安視する「野手をウンザリさせてきた悪癖」

  5. 10

    自民・稲田朋美氏「安倍派5人衆」をヤリ玉に痛烈批判!裏金政倫審で意趣返し、“犬猿の仲”に矛先