高血圧の人はヒートショックの危険が増大する…薬を飲んでいても注意

公開日: 更新日:

■入浴前に血圧を測る

 高血圧症で降圧薬を服薬している人も安心してはいけない。

 血圧は寒暖差やストレスなどさまざまな要因で大きく変動している。薬を飲んでいて普段の家庭血圧が収縮期130㎜Hg程度で安定していても、診察時は160㎜Hg以上になるケースは珍しくないという。

 入浴の前後で自分が考えている以上に血圧が大幅に上下動している可能性があるのだ。

「降圧薬の血液内の濃度は数時間から8時間くらいまでがピークと言われていますが、効き方は人によって異なります。近年は朝に1回服用すれば効果がある降圧薬が増えているとはいえ、効きづらい人や血圧のコントロールが不十分な人などは、1日2回、朝と夜に飲んでいるケースも少なくありません。そういう人が降圧薬を飲んでから入浴すると、体が温まってさらに血圧が急降下し、体調が悪化する可能性があるのです。ヒートショックはもちろん、失神して浴室で倒れたり、湯船で溺れてしまう危険もあります。また、降圧薬として利尿薬を飲んでいる人は脱水傾向になり、入浴中に熱中症の状態を招くリスクもあります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…