(2)糖尿病患者の白内障手術はなぜ難しいのか

公開日: 更新日:

「かつての白内障手術は長時間かかり、入院を要し、患者の体に負担をかけるものでした。そのため、術後の眼内炎症が糖尿病網膜症に悪影響を与えるケースもありました。現在では、短時間の外来手術が一般的で、小切開で挿入するやわらかいレンズを使用するため炎症リスクも低くなっています。ただし、新生血管の活動性が高い場合は、白内障手術後に血管新生緑内障が増悪する可能性が指摘されており、慎重な判断が求められます」

 また、糖尿病の人が白内障手術を受けた後に感染性眼内炎を発症するリスクも高いとされている。糖尿病は目の免疫機能を低下させ、結果的に感染症のリスクを高める。術後眼内炎は目の感染症であり、とくに手術後の発症リスクは高くなる。

 白内障手術はいずれ誰もが受ける可能性がある治療。とくに糖尿病の人はその日がくることを意識しながら、普段から血糖コントロールに注意することだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 2

    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

  3. 3

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  4. 4

    SixTONES新冠番組を潰しにかかるTBS日曜劇場の本気度 道枝駿佑、松本潤、目黒蓮が強力な"裏被り”連発

  5. 5

    長渕剛「理不尽と戦ってほしい」鹿児島の母校卒業生にエールも…元女優から新たな告発

  1. 6

    侍J井端監督が正捕手に据えたい大本命は…3月強化試合への招集は「打倒甲斐」のメッセージ

  2. 7

    「胎動」と「混迷」が交錯するシンドイ2年間

  3. 8

    吉幾三(5)「お前のせいで俺と新沼謙治の仕事が減った」

  4. 9

    長山藍子のおかげでわかった両眼のがんを極秘手術

  5. 10

    ニセコで横行する「海賊スキースクール」…中国系インストラクターやりたい放題で認定校とはイタチごっこ