(3)糖質だらけのおせち料理や飲み物にどう向き合うか?
お酒の糖質もばかにならない。種類にもよるが、日本酒はおちょこ1杯で約0.9gと言われている。最近はお酒を飲まずにソフトドリンクで酒席を過ごす人も多いが、市販のオレンジジュース200ミリリットルで糖質20g以上ある。
つまり、人によってはお餅が2つ入ったお雑煮に栗きんとん、伊達巻、黒豆、田作り、昆布巻きなどを一通り食べつつ、お酒やソフトドリンクを飲み続けると、1食あたりの糖質量の目安を軽くオーバーする可能性がある。
糖質だらけの料理や飲み物にどう向き合ったらいいのか? 愛国学園短期大学准教授の古谷彰子氏が言う。
「糖質は体にとって重要なエネルギー源ですし、おせち料理は日本の大切な伝統文化です。これを敬遠する必要はありません。その魅力を楽しみつつ、食べる工夫をすることが大切です」
例えば活動量が普通の50~64歳男性の場合(1食当たりの糖質量101~123g)は、1食当たり栗きんとん、伊達巻2切れ、黒豆(20g)、昆布巻き(1本)、切り餅1個くらいにとどめればいい。これなら、糖質は84g強で済む。田作り(30g)を食べても糖質の1食当たりの目安の範囲内だ。