夕月 清水淳子社長(5)3.11で冷凍庫が故障 かまぼこ3カ月分の原料すり身がピンチに
震災当日、津波の第1波がいわき市に押し寄せたのは午後3時8分。その後も繰り返す津波は、小名浜漁港で最高4.4メートル、市内の平豊間が8.6メートルを記録した。
夕月では、市内・中之作港に面した冷凍庫が5メートルの津波に遭い、200トンもの原材料と在庫のだて巻き20万本が全滅。そして、本社の工場内には出荷できなくなった商品が10万本以上残った。
その時、当時の四家宏之社長はある決断を下した。 =つづく
(ジャーナリスト・高鍬真之)