学びエイド 廣政愁一社長(1)カリスマ予備校講師から上場企業の社長に

公開日: 更新日:

 小学校は地元の公立に通ったが、中学からは私立の中高一貫校に入った。父の始めた会社が軌道に乗り、急に羽振りがよくなったからだ。中学生になって反抗期になると、ことあるごとに親とぶつかった。ようやく「うちは普通の家庭とはかなり違うと気づいた」のだ。

「オマエもそろそろ吸え」と親からたばこを勧められた。「ふざけんなよ。オマエらみたいになりたくないんだ」と怒鳴った。机に向かっていると「勉強なんかしたってしょうがないだろう」と言われた。愁一少年は心の中で「勉強しないでどうするんだよ」と叫んでいた。

「親がこんなふうだったのはある意味、ラッキーだったかもしれません。反抗しているうちに、こちらはどんどんまともになっていったんですから」

 それまでは本を読む習慣がなかったが、少しでも勉強に役に立てばと、しょっちゅう本屋に寄るようになった。「知的生活の方法」(渡部昇一著)という本に出合い、衝撃を受けた。そこには「頭の回転を活発にし、オリジナルな発想を楽しむ」と書かれていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇