日ハム鶴岡のFAを皮切りに始まる「12球団捕手シャッフル」
今季のFA宣言第1号になったのは、まさかのスペア選手だった。
6日、「一野球選手として、他球団の評価を聞きたい。試合に出て、もっと活躍したい」と表明した山崎勝己(31)は、ソフトバンクでは細川(33)に次ぐ2番手の扱い。高卒の生え抜き選手ということもあり、残留すればスペア捕手なりに安泰だったはず。それでもFA宣言に踏み切ったのは、球団が日本ハムの鶴岡(32)取りに動いているからだ。こちらは山崎と違って、FAとなれば引く手あまた。ソフトバンク入りすれば山崎は3番手捕手になってしまうのだから、球団を出て行く気になったのもうなずける。
しかし、鶴岡入団となれば山崎以上に面白くないのが細川だ。正捕手争いの結果にかかわらず、出番が減るのは確実。来季はソフトバンクとの4年契約の最終年で、FA権も再取得できる。こちらも来オフの移籍は避けられないだろう。
来季は順調なら楽天の嶋(28)、西武の炭谷(26)もFA権を取得する。ある球界関係者は「彼らが一斉にFA宣言すれば、12球団の捕手がシャッフルされかねない」という。