巨人・阿部 スタメン落ちで浮かび上がった中日との“因縁”
勝ち試合のセットアッパーである田島はこの日の試合前、阿部に謝罪。「大丈夫」と言われたようだが、その後にキッパリとこう言った。
「巨人打線とか狭い東京ドームとかを怖がって外、外と逃げては巨人と勝負はできない。阿部さんは調子が戻ってきたみたいですけど、これからも厳しく胸元とか内角を攻めないとダメだと思っています」
■異常なライバル視
何だかんだ言って原監督は落合時代から中日を異常にライバル視してきた。前出の関係者が続ける。
「阿部は古傷の足の他にも最近まで首を痛めていて持病の腰痛も抱えている。体調不良は確かだけど、原監督も何かを感じたのかもしれない。中日戦は何が起きるか分からない。せっかく調子が上がってきたのに、またぶつけられて長期離脱される方が怖い。<だったらムリするな>と。中日は一筋縄ではいかないチームだから、大事を取ったのもあるのではないか」
満身創痍の主将に、巨人の首脳陣が過敏にならざるを得ないのは、中日に不気味さを感じているからでもある。