星野監督も苦言 スポーツ紙「横並び報道」のおかしさ
「私はこういう横並び報道は気持ち悪くて嫌いですね」
こう言って顔をしかめるのは、プロ野球ファンの麻生千晶氏(作家)だ。
麻生氏が「横並び」と言ったのは6日発行のスポーツ紙1面だ。
大手紙はどこも開幕6連勝した巨人菅野(24)と、原監督(55)の父であり、菅野の祖父にあたる貢氏(79=東海大系列野球部顧問)が心筋梗塞に倒れたのを関連付けて
「じいちゃんも負けるな」「じいちゃんの教え守った」「貢じいちゃんへ熱投エール」「じいちゃんに届け」と報じていた。
「菅野投手の開幕6連勝を褒めるのはわかる。それを、祖父の病気と結びつけるのがお涙頂戴で売ろうとするメディアのやり方。嫌ですね。巨人に寄りかかっているスポーツ紙は自立というか、個々に際立った編集方針がないからみな同じになる。要するに大手メディアはみんな体制寄りなんです」(前出の麻生氏)
■「どこも同じでつまらない」
楽天の星野監督が阪神の監督に就任した際、関西のスポーツ新聞各社に挨拶に回った。その時、「プロ野球の記事はどのスポーツ紙も同じでつまらない」と一席ぶって、対応に出てきた幹部連中はぐうの音も出なかったという。