ジャイアンツ決断 MVP左腕バムガーナーを今季序盤“温存”
昨季、球団史上8度目の世界一を達成したジャイアンツが19日、アリゾナ州スコッツデールでバッテリー組のキャンプをスタートさせた。
昨季、リーグ優勝決定戦とワールドシリーズでMVPに選ばれたエース左腕のマディソン・バムガーナー(25)は初日からブルペン入りするなど、精力的に汗を流した。
今オフは青木宣親(33=前ロイヤルズ)を獲得するなど、補強もそれなりに行い、下馬評の高いジャイアンツ。メジャーを代表する左腕であるバムガーナーの出来がチームの浮沈を左右しそうだが、球団の方針からスロースタートになる。
エース左腕は開幕投手(4月6日のダイヤモンドバックス戦)が有力視されていたが、ボウチー監督は「2カード目に先発するだろう」と、同9日のパドレス戦での起用を示唆。球数は100球以内に制限すると明かした。
昨季はシーズンを通じてローテーションを守り、ポストシーズンでもフル回転の働きを見せた。青木がいたロイヤルズとのワールドシリーズでは第5戦で完封するなど、3試合(計21イニング)に登板して2勝1セーブ。レギュラシーズンと合わせて昨季の登板イニングは270に達した。ボウチー監督はエースの疲労を考慮し、無理をさせない方針だという。
青木は24日からの野手組のキャンプで始動する。