次期監督人事にも関与? 阪神改革で暗躍する“意外な人物”
■阪急HDもタイガースの現体制に疑問
阪神はチームづくりに大金をつぎ込んでいる。年俸総額は10年が12球団中2位、11年1位、12年1位、13年4位、14年3位、そして今年は4位。勝って当然の金額を投資しながら、しかし、05年を最後に10年間リーグ優勝から遠ざかっている。費用対効果が悪過ぎる背景もあるだけに、もはや2位や3位じゃ許されないというのだ。地元関西のマスコミ関係者がこう言った。
「阪神電鉄は06年、阪急HD(ホールディングス)の傘下に入った。タイガースはいわば阪急HDの孫会社だけに、球団経営に関する重要事項はすでに阪神の一存では決められないと聞いています。中でもカネに関してはシビアで、真弓監督の後、12年から和田監督に指揮を執らせたのも外部招へいだとスタッフも含めてカネがかかり過ぎるためだとウワサされた。そんな阪急HDが球団フロントも含めたタイガースの現体制に疑問をもっているというのです。阪神電鉄上層部もこのままじゃアカン、フロントにも大ナタを振るう必要があると考えています」
そんな折も折、大阪方面から、意外な人物の名前が聞こえてきた。星野仙一楽天球団取締役副会長(68)だ。星野副会長は03年に阪神監督を辞任した後、10年まで阪神のSD(シニアディレクター)を務めた。その星野副会長が阪神の監督人事を含めた球団改革に深く関わっているというのだ。