原前監督も危惧 “優等生”高橋由G監督に隠された「優柔不断」
こんなエピソードがある。
「食事の店やメニューがなかなか決められないタイプです。なにか相談があって行くと、だいたい『ちょっと待って』と言う。これ、口癖ですね。で、しばらく熟考してから、『いいよ、みんなに任せるわ』と言うことが多い。何事にも慎重で、即断即決はしません」(若手OB)
原前監督の「由伸評」を紹介する。原前監督は計12年間の巨人監督生活の中で高橋由に最も目をかけた。個人的に食事やゴルフに行くなど、最も距離の近かった選手だ。自らの退任によって白羽の矢が立った今回の人事でも、「大変だけど、やってみなさい」と直接、背中を押している。
その原前監督が就任1年目に日本一になった02年を振り返って上梓した「選手たちを動かした勇気の手紙」(幻冬舎)でこう記している。
<高橋由が無責任な男だとは思っていない。しかし、優柔不断なところもあり、どこかで逃げ道を作るようなところがある。言い方を変えれば、責任感が強すぎるから、自分で判断しないのかもしれない>
<野球人として重要な『走攻守』のすべての資質を兼ね備えている。(中略)あとはどんな時にも逃げずに自分で判断し、堂々と戦える男になってほしい。そうなった時、高橋由に匹敵する野球選手は日本にいなくなるだろう>