育児・仕事もこなし パラバドミントン山崎悠麻の“主婦魂”

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「まさか最初の大会で上位に入るとは思っていなかったので驚きました。でも、『これなら練習すれば海外と戦える』という手応えを感じました。それに東京五輪からパラバドミントンが正式競技になることも決まった。それも私の心に火を付けた理由です」

■競技歴2年で世界のトップクラスも…

 昨年の世界選手権ではベスト8位に入る活躍を見せた。わずか2年足らずで、すでに世界のトップに近づいた。となれば、東京パラ五輪でのメダルも期待されるが、競技を続けるうえでの課題も多い。一つは日本の「競技人口」の少なさだ。

 海外でのパラバトミントン人口は増加傾向だが、日本の競技者は現時点でわずか25人程。関東在住者はたったの4人しかいない。練習相手が少ないため、技術向上は至難の業。現在、山崎さんは健常者のバドミントン選手たちと週2日の練習をこなすが、「ラケットさばきはともかく、この競技は腕の力と車いすの前後の動きが勝負のカギ。その技術をどう磨いていくかが課題なのですが、相手がなかなかいないので……」


 そこに3歳と1歳になる2児の育児。加えて、市役所での仕事に家事もこなす。現在のペースで練習を続けていくのは、相当な覚悟と努力が必要だ。それでも、山崎さんは笑顔でこう言う。

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