ベイ時代は先輩にも軽口 殊勲打ソフトB吉村の“鼻っ柱”
そこで終わっていればただの“勘違い野郎”だが、12年オフにソフトバンクに移籍すると、秋山前監督からキャンプで親身な指導を受けて一皮むけた。吉村も往年の大打者のアドバイスは素直に聞き入れたのだ。
それでも強気の性格は変わらず。この日の六回、日ハム先発・有原の直球が顔面付近に飛んでくると、倒れこみながら回避。起き上がるやいなや仁王立ちで有原を睨みつけ、顔を紅潮させながら怒鳴りつけた。その後、外角一辺倒となった有原から右前打を放ち、きっちり“お返し”。この男らしい殊勲打だった。