プロ野球 総収入から見る「成功組」「失敗組」の人生設計
球界は10月に入り、続々と今季限りでの戦力外選手を発表。多くの選手がユニホームを脱ぎ、第2の人生へと向かうことになる。そこで、ドラフト上位指名でクビになる選手の通算獲得年俸(契約金含む)からみた「成功者」と「失敗者」について考察してみる。
<成功組>
■久保裕也 36歳・東海大=02年巨人自由枠
主にセットアッパーと抑えで活躍。巨人時代の14年には優勝の美酒にも酔った。15年オフに自由契約。今季はDeNAで再起を目指したが、9試合の登板で終わった。14年間のプロ野球生活で優勝も経験。8億2200万円(契約金1億円含む、出来高除く)を手にした。
■福原忍 39歳・東洋大=98年阪神3位
野村、星野、岡田、真弓、和田、金本の6監督に仕えた虎のレジェンド。03年の優勝は手術明け、05年は先発で8勝を挙げるも、14敗で2年連続リーグ最多敗戦投手となる。11年からは中継ぎとして、5年連続50試合以上に登板。14年から2年連続最優秀中継ぎ投手に輝き、球団のタイトル獲得史上、最年長記録を更新した。最高年俸は今季の1億5000万円。現役晩年に年俸が上がった珍しい投手で、18年間の総収入は12億7700万円(同8000万円含む、出来高除く)。阪神の暗黒時代も優勝も経験。コーチ就任が濃厚だ。