早実・清宮に囁かれる「早大経由メジャー挑戦」の可能性
「それは並の選手の話でしょう。進学かプロ入りか、我々もこれから調査に追われることになるが、現状では高校からプロ入りする可能性は十分あるとみている。すでに体が出来上がっていて、通算100発を打とうとしている男。今回、東京で優勝して来春の甲子園に出ることで、さらに自信を深め、プロ入りに近づいたとみている。人気も実力も兼ね備えた逸材。早大の高橋監督だって黙ってないだろうけど、こっちもスター候補としてなにがなんでも欲しい人材ですからね」
本人はもともとメジャー志向が強い。早実中1年時、東京北砂リトルでリトルリーグの世界選手権に出場し、5試合で3本塁打。メジャーのスカウトから「怪物」と絶賛され、米国で先に有名になった経緯があるだけに、「将来の目標はメジャーリーガー」と公言している。このメジャー志向が早大進学を加速させるという声がある。
■早大から直接メジャー入りも
早実野球部OBがこう言った。
「日本の高校からメジャー挑戦といっても、一番下のルーキーリーグクラスから這い上がらなければならず、メジャー昇格まで何年もかかるのが普通。それなら日本球界を経て将来的にメジャー契約を勝ち取って挑戦するのがオーソドックスですが、ポスティング移籍を認めている球団でも、認められるのは早くて20代半ばが多い。もし巨人など入札制度を認めていない球団に入団すれば、海外FA権取得は一軍在籍9年もかかる。それだと30歳前後になってしまうでしょう。ドラフト1位で5球団が競合してソフトバンク入りが決まった田中投手(創価大)は直前までメジャーと日本とで悩み、日本のプロ入りを表明した。日本の大学でトップ級の選手なら一番下のカテゴリーからということはまずないんです」