連勝20で止まる 豪栄道“流血黒星”にもサバサバ切り替え
全勝優勝した先場所から、20連勝と波に乗っていた大関豪栄道(30)。破竹の勢いで一気に昇進――と思われた矢先の黒星だった。
18日の6日目、玉鷲の突き落としを食らい、顔面を土俵に強打。その上に体勢を崩した169キロの玉鷲が降ってきたのだから、たまらない。潰された豪栄道は額と口の中を出血し、顔面を赤く染めながら花道を引き揚げた。
騒然とする周囲とは対照的に、しかし、本人は「判定が微妙? 自分の方が早かった」とサバサバ。
「悔しいけれど仕方ない。また、明日から」と話すと、「よし!」と気合を入れ直した。
この切り替えの早さこそ、豪栄道の武器だ。同じ大関でも稀勢の里は負けると険しい表情でムッツリ。周囲もおいそれとは話しかけられず、自分で重圧をかけていたのだから世話はない。
性格の差と言ってしまえばそれまでだが、豪栄道がこの日の敗戦を明日以降に引きずることはなさそうだ。