WBCカヤの外も…日ハム大谷の「逆方向意識」はケガの功名
右足首負傷による調整遅れでWBC出場がかなわなかった日本ハムの大谷翔平(22)。キャンプで目立っていたのが、左方向への打球だ。
「いろいろと意識する中でそうなった」
と、話した大谷。左打者が引っ張るには、右足で強く踏ん張らなければいけない。それをしないのは、右足首のケガが打撃にも影響しているとみるのが自然だろう。流し打ちならば、右足首への負担は少ないからだ。
だからといって、大谷の打撃に陰りが出るわけではない。むしろ、流し打ちが増えることで成績がさらに向上する可能性が高いという。
昨季、大谷が打った22本塁打中、最も多かったのが左方向への10本。センター越えも5本と、引っ張るよりも本塁打の確率が高い。
「大谷の打撃練習は、主砲の中田ですら目を丸くするほど。パワーとスイングスピードがケタ違いなので、一見、合わせにいったようなレフトフライのような打球でも、軽々とフェンスを越える。引っ張った打球は強烈なラインドライブのかかったライナー性の当たりが多いから、打球が上がりにくい」(球団OB)