夏の甲子園 HR量産の裏に清宮幸太郎と“飛ぶボール疑惑”
カラスが鳴かない日はあっても、甲子園で本塁打が出ない日はない。そんなあんばいになってきた。
夏の甲子園高校野球は17日、大会9日目が終了。計33試合を消化した時点で、43本もの本塁打が飛び出している。このままのペースだと、決勝戦までに62本もの本塁打が出る計算。昨夏の37本を大きく上回るどころか、06年に記録した大会最多本塁打の60本を上回ることになる。
16日付の朝日新聞は「ホームラン 史上最多ペース」という見出しの記事を掲載。「打撃練習用マシンや金属製バットの性能向上。最先端のトレーニングによるスイング速度の向上などが『打者優勢』を後押しする」と分析し、「好投手が比較的少なく、『打高投低』の傾向が強く表れている」と指摘している。
「今年は特に投手がヒドい。ドラフト1位候補はゼロ。140キロ台後半の速球を投げる投手も中にはいるけど、制球が甘かったり、球のキレがなかったり。ネット裏で見てても、球速表示ほどの速さを感じさせない投手があまりにも多い。金属バットなんだし、ボロ投手相手なら本塁打はいくらでも出ますよ」とは、ネット裏のあるスカウトだ。