幕内8人が同時休場 大相撲の異常事態を招いた“最大要因”
看板力士が相次いで休場し、1番人気の若手までいなくなった。さて、次は誰がケガをするのか? そう言いたくもなる。
初日から日馬富士(33)を除く3横綱に加え、碧山(31)、佐田の海(30)と5人が休場して迎えた大相撲9月場所。さらに2日目の取組で大関高安(27)と若手の成長株、宇良(25)まで負傷し、3日目から休場となった。5日目には、カド番大関の照ノ富士(25)が松鳳山(33)に寄り切られた際に古傷の左ヒザを負傷し、6日目からの休場が決まった。
幕内8人の同時休場は05年7月場所以来。3横綱2大関がいないのは、1918(大正7)年夏場所以来で99年ぶりの異常事態だ。
あまりの故障者続出に、「力士の体重増で下半身への負担が大きくなっている」という論調をはじめ、さまざまなメディアが「巡業が多すぎる」「昔に比べて稽古量が減った」「四股が足りない」と分析をしている。
確かにそのいずれも影響しているだろう。横綱大鵬の全盛期だった67年は幕内の平均体重が121キロ。千代の富士が活躍した87年は147キロだった。それが現在は163.5キロと、大幅に増えている。