米でも話題に 日大殺人タックルがアメフト日本代表に飛び火
当然のことながら、日大アメフト部が村八分にされている。
日大の選手が6日の定期戦で関学大の選手に危険なタックルで重傷を負わせた問題で、他大学から予定していた春季オープン戦を全てキャンセルされたのだ。
日大は同じ関東学生アメフト連盟所属のライバル校からソッポを向かれたが、「前代未聞の反則」と、関係者が一様に口を揃える今回の問題は日本国内だけでは済みそうにない。今後は世界のアメフト界にも波紋を呼びそうだ。
実際、日大の殺人タックルはアメフトの本場米国でも複数のメディアが大々的に報道。AP通信の記事を引用して、日本時間17日に行われた関学大の会見も詳細に伝えている。17日付の「ニューヨーク・デイリーニュース」(電子版)は、記事とともに、問題の殺人タックルの動画をアップし、日大選手の卑劣さを訴えているほどだ。
今後は全米はおろか、全世界に動画が拡散するのは必至で、アメフト界だけでなく世界のスポーツ界から非難を浴びるのは想像に難くない。アメフトは五輪競技の正式種目採用に向けて1999年から世界大会を開催。ユース世代の国際大会実施にも積極的だ。米プロフットボールNFLが中心となって世界的な普及にも取り組んでおり、28年ロサンゼルス五輪では開催国に選択権が与えられる追加種目として実施されるとみられている。
今後、日大選手によるスポーツマンにあるまじき悪質な反則が世界的な問題に発展すれば、アメフト日本代表は総スカンを食う可能性もある。世界大会などの国際大会から締め出されかねないのだ。