ビーチW杯予選 C組1位通過狙う日本がバーレーン戦へ調整
練習中に一瞬、選手たちの緊張感が途切れたと察したのだろう。指揮官が語気を強めて「ミスが多いよ。イライラさせないで。遊びじゃない。シュートを外してナイスなんて言ってたらダメ。ここは代表(チームがプレーしている場所)なんだよ。高校生じゃない。今ここできちんと改善しなきゃ」とゲキを飛ばす場面もあった。それからラモス監督は椅子に腰を掛け、無言でトレーニングをじっと見続けた。
素早くシュートに持ち込む練習で選手たちが積極的にシュートを放っていく。この光景を見たFP茂怜羅オズが、いつもの冷静沈着な表情を崩さずに「これを練習だけじゃなくて試合でも出していこうよ。明日の(バーレーンとの)試合でも出そうよ」と声を張り上げた。チームの精神的支柱の“ご託宣”である。サブグラウンドにピリッとした緊張感が漂い、選手たちは練習メニューを順調に消化していった。
練習後に「こういった(W杯予選を兼ねた)大会で優勝できるのは<戦える>チームだから。バーレーンに勝って、決勝トーナメント以降もしっかり戦っていくよ」と話したラモス監督。日本とバーレンとの一戦は、日本時間12日午後7時30分キックオフである。