広島・田中広輔やっと打率2割…もがき苦しんだ2カ月を吐露
「結果を出せず、いろいろな方が心配してくださった。そのときに言われたことをどんどん取り入れて、指摘された部分は積極的に直しました。何とかしないと、という思いしかなかったので、とにかくいろいろ試しましたね。打撃フォームだったり体重移動だったり、基本的なことが中心。もちろん、変えていったのは開幕してからです。今は『これだ』というものが掴めた部分もあるので、もう変えることはしていません」
コーチの言うことを聞き入れすぎて混乱する選手も少なくないが、田中はすがるような思いで耳を傾けた。
4月12日には定位置となっていた1番を“剥奪”され、7番や8番に降格。それでも、スタメンから外されることはなかった。田中は連続フルイニング出場記録を継続中で、阪神・鳥谷の持つ歴代4位の667試合まであと43試合。この記録への「忖度」ではないかという声も聞こえてくるが、そんな雑音をかき消す復調のきっかけになるか。