テスト大会で浮き彫り…東京五輪「立候補ファイル」の大嘘
ほかにも〈夏季休暇に該当するため、公共交通機関や道路が混雑せず〉〈ボランティアや子供たちなど多くの人々が参加しやすい〉〈東京においても大会開催に影響を及ぼすような大規模イベントの開催を予定していない〉とあるが、混雑しないのであれば、わざわざ五輪期間中の渋滞対策として、首都高速の料金を変動させる「ロードプライシング」の導入なんて必要ないし、観光案内などを担う都募集の「都市ボランティア」が募集枠に届かない――なんて事態も起きなかった。
展示会場として利用されている東京ビッグサイトは、五輪によって展示会の規模縮小や中止が懸念されるからこそ、業界団体が怒りの声を上げたのではないのか。
とにかく、すべてが嘘まみれで、一度決めたら突き進む。五輪組織委の思考は、74年前の、大日本帝国軍部と何ら変わらない。