U18W杯カナダ戦18K 奥川の奪三振ショーに米国スカウト仰天
国内合宿中に奥川はこう言っていた。
「思ったことをしっかり言える関係にならないといけない。遠慮がちになって深く話し合っていないと、関係が崩れてしまう部分があるので、そこが大事だと思う。去年も今年も楽しそうな感じがするが、楽しいだけではダメ。自分は下級生として入って、遠慮したことを後悔した。個人としてそういうことがないようにしたい」
■吉田輝星と根尾の微妙な関係
昨年は吉田輝星(金足農)、根尾昂(大阪桐蔭)らそうそうたるメンバーが揃いながら、3位に終わった。さる代表関係者がこう明かす。
「普段は仲が良くても、グラウンドでしっかり連携が取れていなければ、勝利は遠のく。それは、吉田と根尾の関係にも垣間見えた。大会期間中、部屋を行き来するなど良好な関係を築いていた吉田と根尾だったが、合宿の最後の方には、根尾が吉田に対して『カッコつけんなよ』とケムたがるような態度を取ったそうです。決して仲が悪いわけではないのですが、根尾は大阪桐蔭という強豪校で揉まれ、チームプレーに対する意識が強い。一方の吉田は最後の夏に一躍スター選手となっただけでなく、エースでお山の大将気質。長い期間一緒にいれば、どうしても選手個々で意識の差が出る。奥川は、こうした去年の雰囲気を肌で感じている。ただの仲良しチームでは勝てないことを認識しているのです」