大迫は設楽に3枠目まで持っていかれるのを見ているだけか
「東京に全員集合です」
関係者はそうほくそ笑む。しかし、それはMGC開催を決めた瞬間に分かっていたこと。最近の日本陸連は財政豊かな東京マラソンに引っ張られ、東京の私物化という批判すらある。あながちひがみだけでもない。そんな裏事情はともかく、マラソンの面白さが再認識されたし、実際に東京は面白くなりそうなのだ。
日本記録の更新に1億円のボーナスが支給される話を覚えているだろうか。設楽と大迫がゲットしたボーナス制は、今年度が最後。さらに、東京マラソンは一般大会だからトップ選手には出場料も発生する。すなわち、2時間5分50秒は単に「3」だけでなく、「1億超」の目安でもある。
設楽悠太の自己ベストは歴代2位の2時間6分11秒、記録を狙える最有力候補だ。今回3位の大迫はどうするか? 日本記録も破られ、1億円のお土産付きで「3枠目」も持っていかれるのを指をくわえて見ているのだろうか……こういうちょっと下卑た話題がマラソンの面白いところだ。