2連覇西武の“核弾頭”秋山翔吾を巡り 日米で大争奪戦の内幕
複数の関係者によれば、通算打率.301を誇り、最多安打のタイトルを3度獲得する日本屈指のヒットメーカーを巡り、メジャーと日本の複数球団が獲得調査に乗り出しており、秋山自身も代理人の選定など、FA権行使に向けた準備に入っているという。
本命と言われているのはメジャー挑戦だ。
「WBCや日米野球では、初対戦の投手相手に安打を放つなど、対応力を見せた。肩も足も、悪くない。2~3球団は手を挙げるだろう。ただ、かといって好条件を得られる保証はない」とは、某メジャー関係者。
「来年32歳を迎える年齢に加え、今季は開幕直後の3~4月に打率.232と低迷したのが気がかりだ。対応力があるとはいっても、来季も開幕から低迷する可能性があるとなると、環境が大きく変わる新天地で、序盤から波に乗れずにそのまま終わってしまうリスクも考えないといけない。契約条件の物差しになるのは、秋山と似たタイプの選手である青木宣親(現ヤクルト)。30歳になるタイミングで入札制度によってメジャー挑戦した青木がブルワーズと結んだ契約は、2年総額250万ドル(約2.7億円=3年目は球団オプション)に過ぎなかった。秋山に関しては海外FAであり、メジャー球団は西武への譲渡金が必要ないとはいえ、スプリングトレーニングやマイナーで結果を残した上での、スプリット契約になる可能性すらある。メジャーのレギュラー中堅手は非常に高年俸のため、人件費を抑えたい球団が関心を示すはずです」