バド桃田賢斗に追い風 世界1位キープして五輪出場の可能性
金メダル取りに望みが出てきた。
遠征先のマレーシアで交通事故に遭ったバドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(25)。帰国後に受けた精密検査で眼窩底骨折が判明し、緊急手術を行い、現在は5月の実戦復帰を目指してリハビリに励んでいる。
すでに桃田は4月30日時点の世界ランキングで16位以内かつ、日本人2位以内が確定。五輪出場が内定しているものの、問題は7月7日付の世界ランキングに基づく五輪のシード権だ。世界1位をキープして第1シードなら、本番の予選リーグでは世界ランキング下位と同組になるため、余裕をもって決勝トーナメントに備えられる。
桃田は今回のアクシデントの影響で全英オープン(3月=バーミンガム)、ワールドツアーなどのポイントが高い大会に出場できず、海外のライバルの動向によっては、世界1位の座から陥落しかねない。ただでさえ万全のコンディションで臨めないうえに、シード権を逃せば苦戦は必至だが、桃田には追い風が吹いている。
新型コロナウイルスの猛威から大会が中止になったり、有力選手が出場を見送る可能性もあるからだ。