マラソン2大会中止 東京五輪も年内判断で中止申し出るべき
WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は19日、「パンデミックは加速している」と述べ、連日警鐘を鳴らしている。国際オリンピック委員会(IOC)や組織委員会は何の根拠もなく、「来夏開催できるよう努力をする」「選手は最大限の準備を」というのは無責任だ。
世界にはコロナ禍により、今もまともな練習ができない選手はごまんといる。日本だけ感染者がいなくなれば、それでめでたく開催とはいかない。
5000億円以上ともいわれる追加経費も懸念材料ではある。しかし、延期だけでも気持ちの切り替えに苦しんだ選手たちが、来春になって中止といわれたらあまりに酷だ。心を病む者が出たとしても不思議ではない。
酷暑が過ぎてもコロナ情勢の先行きが見えないようなら、東京都からIOCに「五輪中止」を申し出るべきだ。