箱根駅伝は無観客開催…背後に透ける「傲慢とカネと宣伝」
この冬はインフルエンザの流行と同時にコロナの第3波がやってくるのは必至。沿道の観衆から多数の感染者が出たら、主催者は「自粛要請したので知りません」とでも言うのか。
■実業団も同じ
箱根駅伝は関東の大学にとって大きな宣伝になる。だから、大手スポーツメーカーも駅伝部のスポンサーになっている。
「中止になれば2億5000万円ともいわれる放映権料は主催者に入らない。これは実業団もまったく同じ。指導者は『マラソンより駅伝。駅伝がすべて』というのが本音。大学も実業団も、カネと宣伝になるイベントを中止にするわけにはいかないのです」(実業団OB)
全日本実業団駅伝の主催者(日本実業団陸上競技連合)は、女子の予選会参加申し込みチームに対しての「現地での応援自粛のお願い」の中で「公道を使用する駅伝大会の場合は、競技場で行う競技会のように無観客大会にして感染拡大を防止することはできません」と記している。無理を承知で開催するというわけだ。